ふじのかいい
不死の怪異
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 振舞い酒で死んだとされ酒とともに埋められた旅人が実は生きており、掘り起こした息子に助けられたという話。
- 細部
- 富士河口湖町に伝わるこの話では、ある家で旅人をもてなす振舞い酒の席が開かれ、招かれた旅人は飲みすぎたあげく、その場で息絶えてしまったように見えた。人々はその死を悼み、飲んでいた酒とともに旅人を埋葬し、目印として柳の木を一本植えておいたという。ところが後になって、旅人の息子がこの地を訪ね、父の墓と知って掘り起こしてみると、死んだはずの父親はまだかすかに息をしていた。息子はすぐさま父を助け出して連れ帰り、それから献身的に孝養を尽くしたと伝えられている。この出来事にちなみ、この土地では婚礼の際に用いる酒入れとして、朱塗りの柳樽を使う習わしが今も残っているという。
- 広まり方
- 1944年の『民間伝承』に坂本敏雄が寄せた「魂の行衛」に記録されている。
- 地域
- 山梨県富士河口湖町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ