ふえのね
笛の音
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 母を洪水で亡くした権三郎が笛を吹きながら探し続けた末に入水し、その霊を弔うため権三郎塚が建てられた。
- 細部
- 三富村の上釜口に、権三郎という若者が母親と二人で暮らしていたという。ある年の暮れ、大洪水によって母親が命を落としてしまう。権三郎は母の好きだった笛を吹きながら笛吹川を探し歩いたが、ついに見つけることができず、世をはかなんで自らも川に身を投げて命を絶ってしまった。権三郎の亡骸は下流の春日居村小松にたどり着き、村人たちの手で手厚く葬られた。それ以後、笛吹川では絶えず笛の音が聞こえるようになり、村人はこれを権三郎の霊のしわざではないかと恐れるようになる。長慶上人がこれを供養し、長慶寺のわきに権三郎塚を設けたほか、地元の三富村でも権三郎の親孝行な人柄を慕って、権三郎不動として祀っているという。
- 広まり方
- 1961年の甲斐路『甲州の伝説1 笛吹川』(竹川義德)に記録がある。
- 地域
- 山梨県山梨市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ