えんくう
円空
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 上宝町に長く滞在していた円空が、ひどい大雨に見舞われた際に十一面観音を彫って祈願すると、まもなく雨がやみ川の水も引いたという。
- 細部
- 高山市上宝町にはかつて円空が長らく滞在していた時期があったと伝えられている。その滞在中、ひどい大雨が降り続いて村が困り果てるということがあった。これを見た円空は、十一面観音の像を彫り上げ、雨がやむようにと祈願を捧げたのだという。すると間もなく激しかった雨は止み、増水していた川の水も次第に引いていった。諸国を巡って多くの仏像を残した円空が、災害を鎮める祈願者としても地域の記憶に刻まれていることを示す話である。
- 広まり方
- 1980年の『民俗採訪』掲載、国学院大学民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ