だつえば
奪衣婆
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 三途の川のほとりで死者の衣を剥ぎ取る老婆の鬼。剥いだ衣の重さで生前の罪をはかるという。
- 細部
- 奪衣婆は、三途の川(葬頭河)のほとりで死者の衣を剥ぎ取る老婆の鬼である。懸衣翁がその衣を衣領樹に掛け、枝のしなり具合から生前の罪の重さをはかり、死後の処遇を決める。経典上の初出は、中国の経典をもとに12世紀末の日本で成立した偽経『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』にある。鎌倉時代以降、説教や絵解きの定番となり、近世には閻魔大王の妻とする説も現れた。江戸時代末期には疫病除けや咳止め、とくに子供の百日咳に効く民間信仰を集め、堂が建てられた。東京都世田谷区の宗円寺、新宿区の正受院が奉祀で知られる。
- 広まり方
- 地獄絵と説教を通じて庶民に浸透し、咳止めの願かけという実利的な信仰の形で各地の寺に残った。
- 地域
- 全国
- 年代
- 鎌倉時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ