だいしのとく
大師の徳
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 河内長野市天見村に立ち寄った弘法大師が、老婆のちまきに病除けの歌を詠み、また炬火の木を巨木に育てたと伝わる。
- 細部
- 河内長野市の天見村に伝わる、弘法大師にまつわる二つの話である。一つは、この村を訪れた大師をもてなした老婆が、ちまきを差し上げたところ、大師がお礼に祈祷を行い、そのちまきは後の世まで人の病を祓う力を持つのだという歌を詠んだというもので、以来この家では大師の教え通りに身を清めてちまきを作り、旅人に勧めると、口にした者は病にかからず、すでに病んでいた者も回復したのだと伝えられている。もう一つは、大師が霊場を開くための参詣の途中、満願の日にこの村に立ち寄り、松明として使っていた木を土に挿して歌を詠んだところ、そこから根が生え、年々枝葉が茂って、ついには樹齢千年にもなる大樹に育ったというもので、これもまた大師の徳の表れであろうと語られている。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第1期』所収、暁晴翁「雲錦随筆」に記録がある。
- 地域
- 大阪府河内長野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ