さどのわらじにかくしたいねだね
佐渡のわらじに隠した稲種
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 大師が唐から稲の種をわらじに隠して持ち帰った故事にちなみ、お大師講の日には雪が降り黍を避ける習わしがある。
- 細部
- 佐渡に伝わる大師の話では、大師が大陸から日本へ帰る際、わらじの裏に稲の種を隠し持ち帰ったことで、稲作が日本中に広まったのだとされている。唐の国から種物を持ち出そうとしたときには追っ手がかかったが、折よく雪が降って足跡を隠してくれたおかげで無事に日本へ戻ることができたといい、それゆえオダイシコの日には雪が降るのだと語られている。また別の話では、大師はカブラをどうしても食べたくなって畑へ盗みに入った際、キビの株で足を切ってしまったといい、この故事にちなんでオダイシコの日にはキビを一切使わないという決まりが守られてきたという。大師にまつわる由来話が、稲作の起源から年中行事の禁忌までを結びつけている点が興味深い。
- 広まり方
- 1984年刊の『新潟県史 資料編23 民俗2』所収、森谷周野によるオダイシコ(お大師講)の記録に基づく。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ