だいくのにょうぼう
大工の女房
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 戸田市に伝わる話で、門の柱を切り誤った大工が女房の入れ知恵で難を逃れた後、その口を封じるため女房を手にかけたという。以来、鬼門へ矢を向け女の形をした木像を作る風習が残るという。
- 細部
- 戸田市に伝わる話。ある大工が門の柱を寸法より短く切ってしまい、女房が助言をして事をうまく収める方法を教えた。大工はその助言のとおりにして急場をしのいだが、そのことを口止めするために女房を手にかけて殺してしまった。すると夜ごと、鬼門の方角から女が現れる夢を見るようになった。そこで大工は、鬼門にあたる方角へ矢を向け、さらに角材を削って女房に似た姿の像をこしらえるようになったという。家を建てる際の上棟式にまつわる風習の由来として、今に語り継がれている話である。
- 広まり方
- 1988年刊行の『新編埼玉県史 別編1(民俗1)』第二章第三節「上棟式」の項に、吉川國男・山下英世らの記録として収められている。
- 地域
- 埼玉県戸田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ