ちよこときざまれたいわ
チヨコと刻まれた岩
国内
場所・異界
- どんな話か
- 天狗谷を望む岩壁に大きくチヨコの三字が刻まれ、二通りの由来が語られている。
- 細部
- 天狗谷の向かいに切り立つ岩肌には虚空蔵菩薩が祀られており、その面にチヨコという文字が大きく刻まれている。祈願のためにチヨ子という婦人が自ら彫りつけたのだという説明がある一方、まったく別の話も伝わる。ある女性が願をかけて岩を登っていたところ、背に負っていた子のチヨ子が泣きわめいたために足を踏み外し、母子ともども天狗谷へ落ちてしまった。そのとき母がチヨ子と叫んだ声によって岩に裂け目が生じたのだ、というものである。刻字という物証に対して、祈願と悲劇の二様の解釈が並び立っている。
- 広まり方
- 1965年の『あゆみ』に載る田中継雄の民俗採訪―西小型石鎚豊峰神社登拝記―に記録がある。
- 地域
- 愛媛県砥部町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ