ちしょうだいし
智証大師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 入唐して学んだ僧が帰朝ののち、日本にいながら、かつて住んだ異国の寺の火を鎮めたと伝わる。
- 細部
- 智証大師は唐へ渡って青龍寺に身を置き、帰国後は比叡山の座主となった。ある日、弟子に香水を用意させ、散杖でこれを西の空へ三度振りまかせる。何のためかと問われると、かつて学んだ寺が火に見舞われ、金堂の戸口が燃えていたのでそれを消したのだと答えた。その秋、唐の人が書状を携えて訪れ、前年の四月に金堂へ火がついたが日本の方から雨風が届いて鎮まったと記していた。弟子はそこでようやく師の言葉の意味を理解したという。
- 広まり方
- 2002年の『伝承文学研究』所収、藤井佐美『覚鑁聖人伝法会談義打聞集』二教論談義考に載る。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ