ちしょう
智証
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 山中の坊で香水を西へ振りまいた僧が、海の向こうにある寺の火を消したと語り、翌年に裏づけられた話。
- 細部
- 千光院に暮らしていた智証大師が弟子を呼び、持仏堂の香水を運ばせた。受け取った大師は散杖を手に、西の方へ二度三度と水を振りまく。訳を問う弟子に、宋の青龍寺の金堂の端に火がついたので消しているのだと答えた。翌年、宋から渡ってきた商人が、前の年に青龍寺の金堂が燃えかけたものの北東の方角から大雨が来て火が収まったと語ったため、弟子は師の言葉が真であったと悟り、いよいよ深く敬ったという。
- 広まり方
- 2002年の『伝承文学研究』所収、藤井佐美『覚鑁聖人伝法会談義打聞集』二教論談義考が伝える。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ