かねがふちのちんしょう
鐘ケ渕の沈鐘
国内
場所・異界
- どんな話か
- 渕の底に沈んだ鐘があり、その真上まで泳ぎ着くと引き込まれると言い伝えられた。
- 細部
- 鐘ケ渕と呼ばれる場所には、水底に鐘が沈んでいるとされてきた。泳いでその真上に達すると、底へ引きずり込まれてしまうという。沈鐘の伝説は全国の淵や池に分布し、洪水や兵乱で流された鐘が沈んだまま音を響かせる、あるいは近づく者を捕らえるという形で語られる。ここでは水難への警告として働いており、渕の一点を名指しして近寄らせない仕組みになっている。深みの位置を子どもに覚えさせる、実用を兼ねた言い伝えでもあっただろう。
- 広まり方
- 1974年の『日本民俗学』所収、最上孝敬「沈鐘伝説についての一考案」に記録がある。
- 地域
- 長野県辰野町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ