ぼうこん
亡魂
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 元禄15年正月11日に死んだ下女が大きな蝿となって現れ、預けていた供養銀を別の寺へ渡すよう告げたという。
- 細部
- 寺町通松原下ル町に住む者に仕えていた下女は、両親の供養のためにと為銀を少しずつ貯めていたという。主人はこれを寺に預けさせ、そのうちの一部は主人の妻が別に預かることになっていた。ところがこの下女は元禄15年正月11日に亡くなってしまう。すると間もなく、ひときわ大きな蝿となってその姿を現し、預けていた銀を別のもっと尊い寺へ差し出してほしいと訴えたのだという。言い終えると蝿はその場で息絶えてしまった。人々はこの蝿を手厚く供養して土の中に葬ったが、翌日にはその亡骸すら消えてしまっていたと伝えられている。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第2期』に収められた神谷養勇軒「新著聞集」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ