しょうにゅうどうのびじょ
鍾乳洞の美女
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 穴谷の鍾乳洞に棲む美女が膳椀や果物を貸したが、無理に顔を見ようとされた途端に姿を消したという話。
- 細部
- 木城町の穴谷という場所に口を開ける鍾乳洞は、姿の美しい女が棲む場所として語り継がれてきた。里の人々が頼み事をすると、膳や椀のほか蜜柑や柿までも快く分け与えてくれる存在だったが、素顔だけは決して人目にさらさなかったといい、応対のあいだもずっと背中しか見せなかった。ところがある日、素顔を確かめたくなった若者が強引に手を伸ばしてつかみかかると、女はそのまま洞窟の暗がりへ退いてしまい、以後この地に姿を見せることは二度となかったと語り継がれている。
- 広まり方
- 1992年刊『宮崎県史 資料編 民俗2』所収、矢口裕康の民間説話調査に記録されている。
- 地域
- 宮崎県木城町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ