ばんしゅうさらやしき(おきくいど)
播州皿屋敷(お菊井戸)
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 姫路城内に残る「お菊井戸」は、家宝の皿を割った罪を着せられ殺された腰元お菊の霊が、夜な夜な井戸の底から皿を数える声を響かせるという伝説の井戸である。
- 細部
- 永正年間の姫路を舞台にした「播州皿屋敷」が原型とされ、江戸で広まった「番町皿屋敷」より古い伝承だとする説が有力である。姫路城が一般公開された明治末に観光名所として井戸が整備された経緯があり、実際にお菊が投げ込まれた井戸かどうかは城の管理側も確証がないとしている。別の記録では、井戸は江戸期に「釣瓶取井戸」と呼ばれ、大正期の一般公開後に「お菊井戸」の名が定着した。『播州皿屋敷実録』は永正年間の青山鉄山の謀反と、お菊が十枚の皿の一枚を盗んだ罪を着せられ井戸へ投げ込まれ、夜ごと皿を数える声がした筋を記す。現在の姫路城の築城は1609年で、年代のずれも指摘される。
- 広まり方
- 播州の郷土伝説が江戸に伝わり歌舞伎や講談で全国化し、逆に姫路の井戸が「本家」の聖地として観光地化した。
- 地域
- 兵庫県姫路市(姫路城内)
- 年代
- 室町時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ