ばけものやしき
化物屋敷
国内
場所・異界
- どんな話か
- 屋敷に取り憑いていた化物の正体は、生前埋めた黄金の在り処を伝えたがっていた老人の霊だった。
- 細部
- 姫路にあったというこの屋敷には、長い間得体の知れない化物が棲みつき、住まう者が命を落としたり、正気を失う病に冒されたりする災いが続いていた。そこへ移り住んだある学者が、夜更けに書物を読んでいると、大きな岩や畳が音を立てて揺れ動いた。姿を現したのは七十歳を超えるとおぼしき干からびた老人で、髭を伸ばし、古びた帷子をまとったまま涙を流して立ち尽くしていたという。かつて自らが土中に隠した黄金の在り処を、誰かに知らせたい一心で成仏できずにいた霊の姿だった。
- 広まり方
- 『日本随筆大成』第二期(1973年)所収、山崎美成『一時随筆』に記録がある。
- 地域
- 兵庫県姫路市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ