ばばだにのふきゆ
祖母谷の噴湯
国内
場所・異界
- どんな話か
- 嫉妬深い媼から家出した爺を追い、祖母谷で力尽きた媼の思いの炎が噴湯になったという由来譚。
- 細部
- 宇奈月町の祖母谷温泉にまつわる由来譚。昔、老夫婦が暮らしていたが、妻である媼の嫉妬があまりに激しいため、夫の爺は家を出て黒部川の奥深くへと逃げ込んだ。媼は爺の後を追いかけたものの、祖父谷と祖母谷とに分かれるあたりで姿を見失ってしまう。爺は祖父谷に身を隠しおおせたが、媼は夫を捜し続けた末、祖母谷で力尽きて息絶えた。そのとき媼の胸に残っていた激しい思いが炎となり、地中から噴き出す湯になったのが祖母谷の噴湯だと語られている。
- 広まり方
- 1934年の『旅と伝説』に冠松次郎が記した「祖母谷温泉附近」に見える。
- 地域
- 富山県黒部市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ