あしずりみさきのふだらくとかいでんせつ
足摺岬の補陀落渡海伝説
国内
場所・異界
- どんな話か
- 補陀落浄土を目指して僧が小舟で単身海に漕ぎ出す捨身行が足摺岬周辺で繰り返し行われ、その一つが地名「足摺」の由来伝説になっているという話。
- 細部
- 足摺岬の金剛福寺は補陀落渡海の拠点の一つで、平安時代の賀登上人(長保3年・1001年の渡海が『観音講式』等の史料に記録される)から明治42年(1909年)の天俊上人まで、記録に残るだけでも複数の僧が観音浄土を目指して小舟で単身海に乗り出したとされる。地名の由来としては、賀登上人に供をしていた若い弟子が師に先んじて渡海してしまい、一人残された賀登上人が悲しみのあまり岬の地面を足でずり続けたため「足摺」と呼ばれるようになったという説話(『とはずがたり』に見える)が伝わっている。この捨身行は生きて戻ることを前提としない宗教行為であり、現在は行われていない歴史上の慣習である。
- 広まり方
- 金剛福寺の寺伝や『とはずがたり』などの説話を通じて地名の由来譚として語り継がれてきた。
- 地域
- 高知県土佐清水市(足摺岬・金剛福寺)
- 年代
- 平安時代~明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ