あさひちょうじゃ
朝日長者
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 唐戸に隠したという黄金の噂が残る長者屋敷で、小池の魚を食べた女中だけが不老長寿を得たという話。
- 細部
- よそから移り住んできた浅田某という人物が、この地で長者と呼ばれるまでの身代を築いた。屋敷を建てる際に土の中から唐戸が出てきたため、夜になって手伝いの者を皆帰らせ、夫婦だけでその蓋を開けようとしたところ、雷が鳴り出して取りやめざるを得なかった。ところが翌日になると、その唐戸はどこかへ消えてしまっていたという。それでも村人のなかには黄金の花を見たと語る者があり、長者がどこかに財を隠したのではないかと噂されて、埋められた漆や黄金の量をほのめかすような古い文句までもがこの土地には言い伝えられている。長者の家が没落していくとき、一人の女中が庭の小池にいた小魚を捕って食べたところ、その後何年経っても年を取らず、やがて上方の実家に帰って長寿を全うしたと伝えられている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の伝説:屋敷・城館の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県登米市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ