ありのおうこく
アリの王国
国内
場所・異界
- どんな話か
- きこりが黄金に輝く谷で十日ほど遊んで帰ると、里では五十年が過ぎており、そこはアリの御殿だったという。
- 細部
- 立山町に伝わる話では、山へ入ったきこりが谷一面に黄金の輝きを放つ場所を見つけ、そこに引き込まれるように十日ほど遊び暮らしたという。ところが我に返って里へ戻ってみると、知っているはずの景色はすっかり様変わりしており、聞けば五十年もの歳月が過ぎていたことが分かった。後になって、きこりが迷い込んだその谷こそがアリの御殿、いわばアリの王国と呼ぶべき場所だったと語られるようになった。人の世とは異なる時の流れを持つ異界に踏み入った者の話として伝えられている。
- 広まり方
- 1973年の『富山県史 民俗編』所収、伊藤曙覧による第五章「来世観」の記述に見える。
- 地域
- 富山県立山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ