たかやましのいちやどうこんりゅうとあまのじゃく
高山市の一夜堂建立と天邪鬼
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 双六の地名は天の邪気が盤で負けて怒り投げた小葉石が山麓と川に散った故事に由来するといい、弘法大師との一夜堂建立の賭けで材木石が生まれたとも伝わる。
- 細部
上宝町の岩波橋のそばには盤の石と呼ばれる石がある。その西にある山では、昔、天の邪気と呼ばれるものが小葉石を盤に見立てて双六に興じていたが、負けた側が怒って盤を放り投げてしまった。山麓に落ちた盤は盤の石となり、川に落ちた駒は賽の淵となったといい、これが双六という地名の起こりだろうと考えられている。別の話では、弘法大師がこの地に来たとき、天邪鬼との間で一夜のうちにお堂を建てられるかどうかを賭けたという。
夜明けまでにお堂が完成しそうになったのを見た天邪鬼は、鶏の鳴きまねをして「もう夜明けだ」と弘法様を欺いた。すっかり騙されたと知った弘法様は怒り、積み上げていた材木をそのまま石に変えてしまったといい、これが天然記念物として知られる材木石になったと伝えられている。
- 広まり方
- 1943年の『民族学研究』掲載、林魁一「飛騨国吉城郡上宝村双六の土俗」および1958年の『民俗採訪』に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ