あまくさしろう
天草四郎
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 寛永末期、木指の浜に潜む浪人の一人天草四郎が、鉄砲で撃ち落とされた海鳥を手招きだけで岸まで引き寄せたという。
- 細部
- 寛永の終わり頃、木指の海岸に近い林の中に三人の浪人が身を潜めていたと伝わる。ある日、そのうちの下釘金作という者が鉄砲を構え、沖合に浮かんでいた海鳥を撃ち落とした。もう一人の浪人こそ天草四郎その人であったといい、絶命したはずの海鳥に向かって静かに手を挙げて招くしぐさをすると、鳥の骸は磁石に引かれるかのように波間を渡り、岸辺まで動いてきたという。妖術めいた不思議な力を四郎が備えていたことを示す逸話として語られている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』に掲載された、大庭耀「千々石灘沿岸伝説」による記録である。
- 地域
- 長崎県雲仙市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ