あぐりこいなりじんじゃ
アグリコ稲荷神社
国内
場所・異界
- どんな話か
- 杉宮に住みついた阿久利という女性が姿を消した後、夢のお告げで金を借り受け、田に大杉を生じさせて社に祀られたという。
- 細部
- 羽後町の杉宮には、いつの頃からか阿久利という女性が住みつき、家々の仕事を手伝って回っていた。一軒の家に続けて二日と留まらず、村中を順に巡っていたという。三、四年ほどそうして過ごした後、阿久利は半年ほど姿を見せなくなる。すると村人の夢枕に阿久利が現れ、自分は位が上がったものの官金が足りないので、郷中で相談のうえ十両を工面してほしい、その十両は杉宮大明神のお社に納めてくれと言い残した。同じ夢が四、五晩続いたため、村では言われたとおり金を明神に納めた。しばらくして阿久利は再び夢に現れ、皆のおかげで正式な位を得られたと礼を述べ、今度は自分を祀る小堂を建ててほしい、その証として田の中に杉を生えさせてみせると告げる。翌朝田を見に行くと本当に大杉が立っており、村人はその杉のそばに一社を建立し、正一位阿久利稲荷大明社として崇め祀ったという。
- 広まり方
- 『民間伝承』1949年掲載の奈良環之助「アグリコという名に就いて」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県羽後町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ