あだちがはらのおにばば
安達ヶ原の鬼婆
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 奥州安達ヶ原の岩屋に住み、旅人、特に身重の女性を襲ってその肝を取っていたという鬼女「岩手」の伝説。岩屋の跡と伝わる黒塚が今も残っている。
- 細部
- 伝説によれば、乳母だった岩手は姫の治療薬として妊婦の生き胆を探し求めるうちに人を襲うようになり、ある時手にかけた妊婦が実は自分の生き別れの娘だったと知って絶望し、本物の鬼になってしまったという。旅の僧がこの岩屋に宿を求め、見てはならないと言われた奥の部屋を覗いて白骨の山を目にして逃げ出し、追ってきた鬼婆を観音の力で退治して塚を築いたのが黒塚の由来とされる。この悲劇的な由来を持つ話は能『黒塚(安達原)』や歌舞伎・浄瑠璃の演目として長く上演されてきた。
- 広まり方
- 松尾芭蕉の『おくのほそ道』ゆかりの地としても紹介されることに加え、鬼婆の住処とされる岩屋がある観世寺が今も公開されていることから、東北を代表する鬼女伝説として語り継がれている。
- 地域
- 福島県二本松市安達ヶ原(黒塚)
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ