あぶらび
油火
国内
場所・異界
- どんな話か
- 六月一日に天の火がひとりでに盞へ灯るといい、油日の名は油火に由来するとされる。
- 細部
- 油日岳には、六月一日になると天の火がおのずと盞に灯るという言い伝えがある。人が持ち込んだ火が移るのではなく、天から下った火がそのまま器に宿るとされる点に特徴があり、この山が火にまつわる霊地として意識されてきたことがうかがえる。油日という呼び名も、もとは油火の字を当てたものと考えられており、名と伝承が互いを支え合う形になっている。日を限って火が現れるという語り方は、暦と結びついた信仰の跡でもある。
- 広まり方
- 1974年の『民俗文化』所収、満田良順「近江の修騒道若宮神社の信仰―甲賀郡土山町―」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県甲賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ