あぶら
油
国内
場所・異界
- どんな話か
- かつて油谷では木の実から油が豊富に採れたが、欲深い者が転売したために涸れて出なくなったという伝え。
- 細部
- 油谷という谷では、かつて木の実から絞った油が絶えず湧くようにとれたという。胡麻の実からとれたのだとする説もある。もともとこの油は観音への灯明にあてる分だけをまかなうものであったらしい。ところが誰かがその恵みに目をつけ、町の商人に売って利を得ようとしたところ、それを境に油はまったくとれなくなってしまったと伝えられている。信仰のための恵みを私欲のために流用したことへの報いとして、涸渇そのものが語られている点が特徴的である。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』に載る大津朔二郎「油山と帯懸松」に記録されている。
- 地域
- 福岡県福岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ