ゆうれいのしゅりょうだん
幽霊の狩猟団
Wilde Jagd (Wild Hunt)
国外
未確認生物
- どんな話か
- 夜空を疾走する亡霊の狩猟団を目撃すると、戦争・疫病・死などの災厄が訪れるという、ゲルマン系伝承に共通する凶兆譚。オーディン(ヴォータン)や女神ホルダなど、地域によって異なる首領が率いるとされる。
- 細部
- 犬を連れ、燃える目をした馬(時に足が2本や6本、8本もあるとされる)に乗った亡霊の一団が空を駆け巡り、遭遇した人間には抵抗すれば罰を、手を貸せば呪われた獣の肉塊のような褒美を与えるといった話が各地に伝わる。言語学者ヤコブ・グリムが1835年の著作『ドイツ神話学』でこれをキリスト教以前のヴォータン信仰の名残と体系的に位置づけたことで、学術的にも広く知られる概念となった。
- 広まり方
- ドイツ語圏各地の農村で独自の首領・呼び名を伴いながら口承されてきたものを、19世紀の民俗学者が横断的にまとめ、ヨーロッパ規模の共通モチーフとして紹介した。
- 地域
- ドイツ語圏全域(北部で『ヴィルデ・ヤークト』、南部で『ヴューテンデス・ヘーア』)
- 年代
- 中世~近世
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ