かりーな
カリーナ
Qarina
国外
未確認生物
- どんな話か
- 出産直後の母親や赤ん坊に取り憑いて命を奪おうとするとされる、パレスチナの口承に伝わる女性の悪霊。
- 細部
- カリーナは、誰にでも生まれと同時に宿るとされる分身のジン「カリーン」と語源的なつながりを指摘されつつも、英語圏の解説では「出産床の悪霊(childbed demon)」として区別して扱われる存在である。パレスチナの口承では、出産で命を落とした女性やサキュバス的な悪霊が産婦・新生児を襲うものとして説明され、産後の女性が一人になった隙を狙うとされる。同様の「産婦や新生児を狙う女性の悪霊」という発想はペルシアの「アル」など中東の他地域にも見られ、出産という危険な出来事への共通した恐れが背景にあると考えられている。
- 広まり方
- 文字資料よりも家庭内の口承で伝わってきたとされ、正確な発生時期や最初の語り手は分かっていない。20世紀前半の宣教師学者による民間イスラム研究にも記録が見られ、近年は英語版Wikipediaのジン関連項目でカリーンと対比する形で紹介され、中東の悪霊まとめとして海外の読者にも知られるようになった。
- 地域
- パレスチナを中心とするレヴァント地方
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ