もうら・えんかんたーだ
モウラ・エンカンターダ
Moura Encantada
国外
未確認生物
- どんな話か
- 古い城跡や巨石遺跡に、呪いをかけられた美しい女性「モウラ」が財宝の番人として住んでいるとされるポルトガル・ガリシア地方の伝承。金の櫛で髪を梳きながら歌う姿で目撃され、呪いを解けば富を得られるという。
- 細部
モウラ・エンカンターダは、古城や巨石遺跡といった境界的な場所に住む、呪いにより姿を変えられた美しい乙女とされる存在で、怪力の建造者としても語られる。長い金髪あるいは黒髪(ガリシア地方では赤毛とされることが多い)を金の櫛で梳きながら歌う姿で現れ、呪いを解いてくれた者には財宝を約束するという。伝承では、モウラたちは異界「モウラマ」へ去った男の魔法使いたち(モウロス)が遺した財宝の番人として残された乙女の魂とされる。
呪いを解くには口づけや塩気のないパン、牛乳を差し出すといった特定の行為をやり遂げる必要があり、失敗すると呪いが二重になり財宝も乙女も失われるとされる。動物に変身する型や、糸を紡ぎながら巨石を運んで環状列石を築いたとされる型など地域ごとに様々な派生形がある。「モウラ(ムーア)」という呼称にもかかわらず、この信仰の起源はイスラム勢力の到来以前のケルト・先ローマ期に遡ると考える研究者もいる。
- 広まり方
- ポルトガル各地やガリシア地方の巨石遺跡・古城にまつわる地域ごとの口承伝説として広まり、先ケルト・ケルト系の遺跡信仰と結びつきながら現在まで語り継がれている。
- 地域
- ポルトガルおよびスペイン・ガリシア地方
- 年代
- 不明(起源時期は特定できない)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ