おんもさびやーん
オンモ・サビヤーン
Āl (Ommu Sabyan)
国外
未確認生物
- どんな話か
- 出産直後の母親を襲い肝臓や肺を奪う、あるいは赤ん坊に害をなすとされるイラン一帯の女性の悪霊「アル」。産後まもない時期が特に危険とされた。
- 細部
- ペルシアやコーカサス、中央アジアのテュルク系民族の民間信仰に共通して見られる「アル」は、粘土のような鼻と鉤爪、燃える目を持つ痩せた老婆として描かれる悪霊で、地域によって「オンモ・サビヤーン(子供たちの母)」などの異名でも呼ばれる。出産を終えたばかりの女性が一人になった隙に忍び寄り、肝臓や肺を奪って女性を死なせ、赤ん坊にも危害を加えるとされた。対抗策として、火を絶やさない、鉄製の道具を近くに置くといった魔除けが各地で伝えられている。同様の「産褥を狙う女性の悪霊」という発想は中東からアジア内陸部にかけて広く共有されており、出産への恐れが土台にあるとみられる。
- 広まり方
- イラン学・民俗学の専門研究の中で「産褥期の危険を擬人化した存在」として長く記録されてきた。近年は動画サイトなどでも「赤ん坊を狙う悪魔」としてペルシア民話紹介の題材にされている。
- 地域
- イラン
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ