いふりーと
イフリート
Ifrit ('Ifrit)
国外
未確認生物
- どんな話か
- コーランに名が見える、炎から創られたとされる強力で誇り高いジンの一族。地下や廃墟に棲みつき、人間を化かしたり脅かしたりする存在として語り継がれている。
- 細部
- イフリートはアラビア語圏の説話に繰り返し登場する強大なジンの一群で、コーラン第27章「アン=ナムル」に、シバの女王ビルキスの玉座をソロモン王のもとへ運ぶと申し出る「ジンの中のイフリート」として名が見える。煙を伴わない炎から作られた存在とされ、狡猾で反抗的な性格を持ち、地下・廃墟・墓地など人けのない場所に棲むと信じられてきた。コーラン本文ではむしろ「強力で悪意ある者」を示す形容的な使われ方に近いが、後世の民間信仰では独立した強力なジンの種族として扱われるようになり、「イフリート」の語自体も後年「乱暴で巨大な化け物」全般を指す一般名詞として使われるようになった。
- 広まり方
- 前イスラム期アラビアの精霊信仰がイスラム化の過程でコーランに取り込まれ、以後アラビア語圏・ペルシア語圏の説話群を通じて語り継がれてきた。現代でも欧米のジン紹介記事や中東文化解説サイトで定番の存在として扱われている。
- 地域
- アラビア半島を中心とするイスラム世界全域
- 年代
- イスラム期(7世紀~)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ