はーてぃふ
ハーティフ
Hatif
国外
未確認生物
- どんな話か
- 姿は見えないのに声だけが聞こえ、身近な人の声を真似て呼びかけたり不吉な知らせを伝えたりするとされる、アラビアの「声の精霊」。
- 細部
- ハーティフは、砂漠やベドウィンの野営地など人けのない場所で聞こえるとされる正体不明の声で、姿を見せずに名前を呼んだり亡くなった身内の声を真似たりして人を惑わせる現象として語られてきた。多くはジンの仕業とされたが、10世紀の歴史家マスウーディーはこれを孤独が生む一種の幻聴だと合理的に説明しており、ベドウィン社会の中でも解釈が分かれていたことがうかがえる。現代のアラビア語で「ハーティフ」が電話を指す語としても使われているのは、姿を伴わずに声だけが届くという性質にちなむ。
- 広まり方
- ベドウィン社会の口承として広まり、中世アラビア語文献にも記録が残された。現代では欧米の宗教学者や中東文化の紹介者によって「姿なきジン」の代表例として英語圏にも紹介されている。
- 地域
- アラビア半島(ベドウィン社会)
- 年代
- 10世紀(文献記録、マスウーディーによる言及)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ