げろー
ゲロー
Gello / Gyllou
国外
未確認生物
- どんな話か
- 未婚のまま死んだ女性の霊が、妊婦の流産や嬰児の突然死を引き起こす女悪魔になったという伝承。聖人が悪魔から「秘密の名」を聞き出したという逸話に基づくお守りで身を守るとされた。
- 細部
ゲロー(ギュルーとも)は、結婚できないまま死んだ女性の霊が他人の妊娠・出産を妬んで害をなすようになったとされる女悪魔で、紀元前6世紀の詩人サッポーの断片詩にまで遡って言及が確認できる古い存在である。ビザンツ時代には流産や不妊、乳児の衰弱死をもたらす悪魔として扱われるようになった。人々はハイエナの目玉を紫の布袋に縫い込んで夜に身につけるという護符、聖ミカエルや聖シシニオスが悪魔を退治する図像のお守り、洗礼や十字架、聖母への祈りなどで妊婦や赤子を守ろうとした。
特に有名なのが、悪魔ギュルーが聖シシニオスの妹メリテネの子供たちを殺した後、シシニオスに追い詰められて「十二個半の秘密の名」を白状させられたという伝説で、これらの名前を記したお守りが古くから使われてきた。
- 広まり方
- 古代ギリシャの詩に起源を持つ信仰が、ビザンツ時代の護符やキリスト教の聖人伝説と融合しながら中世を通じて民間に広まり、お守りや呪文という形で継承された。
- 地域
- ギリシャ
- 年代
- 古代(紀元前6世紀のサッポーの記述に遡るとされる)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ