える・てぃお
エル・ティオ
El Tío
国外
未確認生物
- どんな話か
- ボリビアの鉱山労働者が地下の守護者として崇める、角と牙を持つ悪魔的な姿の像で、供物を怠ると事故や不幸をもたらすとされる。
- 細部
三叉槍や大きな角、山羊のような髭、悪魔的な顔立ちを持つ赤みがかったテラコッタ像として鉱山の坑道内に安置されている。鉱夫たちは地下世界を支配するこの「叔父(ティオ)」に葉巻やコカの葉、アルコールなどを捧げる「チャジャ」と呼ばれる儀式を行い、時にはリャマを生贄に捧げ坑道の入口に血を撒くこともあるとされる。事故からの保護や豊かな鉱脈を祈願する一方、供物を怠れば破滅をもたらす存在としても恐れられている。
その起源は先コロンブス期のワカ(聖地)信仰にまで遡るとされ、鉱夫の多くはカトリック教徒でありながらエル・ティオとカトリックの神は「別々の王国を統治している」ものとして矛盾なく両立させて信じている。カトリックと並存する形で公然と続く土着信仰の稀有な例とされ、ボリビア文学(ビクトル・モントージョの作品など)や音楽など現代文化にも影響を与えている。
- 広まり方
- 16世紀以降のポトシ・オルロなどボリビアの鉱山開発とともに広まり、現在も鉱山労働者の間で信仰・儀礼として続いている。
- 地域
- ボリビア・ポトシ、オルロ等の鉱山地帯
- 年代
- 16世紀以降(植民地時代)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ