える・ふぁみりある
エル・ファミリアル
El Familiar
国外
未確認生物
- どんな話か
- 製糖工場の経営者が富と引き換えに労働者の命を捧げる契約を悪魔と結び、その使者として巨大な黒い犬や蛇が労働者を襲うというアルゼンチン北西部の伝承。
- 細部
- 「エル・ティオ」「クニャード」「犬のファミリアル」とも呼ばれる悪魔的な存在で、工場主が事業の繁栄と引き換えに労働者の命を差し出す契約を結んでいるとされる。姿は語り手によって異なり、巨大な蛇、カデホに似た大きな黒犬、あるいはその両方を併せ持つ怪物として語られるが、いずれも赤く光る目と強い硫黄の臭いを伴うとされる。19世紀の鉄道網拡大に伴う製糖業ブームで工場主たちが短期間に莫大な富を得たことが、悪魔との契約という想像をかき立てたとされ、劣悪な労働環境への恐怖と結びついて信じられてきた。
- 広まり方
- トゥクマン州の製糖工場発祥とされ、サルタ、フフイ、カタマルカ、サンティアゴ・デル・エステロ、ラ・リオハなどアルゼンチン北西部一帯に広まった。
- 地域
- アルゼンチン北西部(トゥクマン州の製糖工場地帯)
- 年代
- 19世紀半ば~1930年代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ