だま・ぺー・で・かぶら
ダマ・ペー・デ・カブラ
Dama Pé-de-Cabra
国外
未確認生物
- どんな話か
- 山羊の脚を持つこと以外は絶世の美女という貴婦人が、十字を切らないことを条件に貴族と結婚するという伝説。夫が約束を破って十字を切った瞬間、彼女が姿を消すという結末で語られる。
- 細部
起源は11世紀の物語とされ、14世紀にペドロ・デ・バルセロス伯爵が編んだ系図書『家系の書』に記録され、19世紀にポルトガルの作家アレシャンドレ・エルクラーノが説話集『レンダス・エ・ナラティヴァス』(1851年)で紹介したことで広く知られるようになった、ポルトガル・ガリシア・バスク地方に伝わる伝説。ビスカヤの貴族ディオゴ・ロペスが、山羊の脚を持つこと以外は非常に美しい歌う女性に魅了され、「決して十字を切らない」という条件のもとで結婚を申し込む。
二人は幾年も幸せに暮らし息子イニゴ・ゲーラと娘ドナ・ソルをもうけるが、物語の結末では、投獄された息子を救おうと女性が魔法の野生ロバを使おうとした際にディオゴが思わず十字を切ってしまい、その途端に大地が裂けて業火が現れ、ロバもろとも女性が消え去ったと語られる。バスク地方ではアロ家(ビスカヤの名家)の起源伝説としても語り継がれている。
- 広まり方
- 中世の家系記録として文書化されたのち口承でも広まり、19世紀にポルトガルの作家エルクラーノが説話集にまとめたことで一般に広く知られるようになった。
- 地域
- ポルトガル/スペイン・バスク地方
- 年代
- 中世(14世紀の文献に記録)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ