むまあるぷ
夢魔アルプ
Alp (Alpdrücken)
国外
未確認生物
- どんな話か
- 眠っている人の胸の上に乗り、身動きが取れないほどの重さで押しつぶして息苦しさで目覚めさせるという悪夢の魔。いわゆる金縛り(睡眠麻痺)の民間伝承的な説明として広く信じられていた。
- 細部
- 中世ドイツ語の文献では、アルプは自然霊または悪魔の一種として扱われ、英語の「エルフ」と同じゲルマン祖語に連なる語と説明される。眠る人の胸に乗った存在は次第に重くなり、息苦しさとともに目を覚まさせる。この圧迫現象は「アルプドリュッケン(アルプの圧迫)」と呼ばれ、被害は女性に多い。アルプは透明マント「タルンカッペ」で姿を隠す力を持つとも語られる。別の記録では、原初には山に住む友好的なエルフ的存在だったアルプが、後代に悪意ある存在へ変化したと説明され、タルンカッペも魔法の帽子として描かれている。
- 広まり方
- ドイツ語圏の農村社会で世代を超えて口承され、後に民俗学者によって睡眠麻痺という生理現象の前近代的な説明のひとつとして記録・分析されるようになった。
- 地域
- ドイツ語圏全域
- 年代
- 中世
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ